施設検索/ホームメイト・リサーチ

ご希望の水族館情報を無料で検索できます。

ホームメイト水族館リサーチ

水族館情報

水族館で飼育できない生き物はいるの?



今や水族館では、生息域や体の大小に関わらず多種多様な生き物を見ることができます。設備の進歩、飼育員の日々の研究・努力の結果ですが、なかには飼育が難しい「くせ者」も・・・。飼育員泣かせの生き物たちを紹介します。

大衆魚サンマは飼育不可能?

大衆魚サンマは飼育不可能?

一尾100円!スーパーでお値打ちに売られている、とても身近でおいしいサンマですが、泳ぐ姿を水族館で見たことはありますか。実はサンマは飼育が難しい魚の代表格。その理由はウロコにあります。スーパーに並ぶサンマには普通はウロコは見当たらないので「サンマにウロコ?」と思うかもしれませんが、海で泳いでいる時には、ちゃんとウロコが付いています。ですが簡単にはがれるので、捕獲や輸送の時に傷ついてしまうのです。その上、神経質なので少しの刺激で水槽の壁にぶつかったり飛び出したりします。そのため長年飼育は不可能と思われていましたが、2000年に福島県の「アクアマリンふくしま」で初の飼育・展示が行なわれました。まさに水族館スタッフの努力の賜物と言えます。

深海じゃなくても平気な深海魚

深海じゃなくても平気な深海魚

海の奥深く、光が届かないような深海にも、生き物は生息しています。例えばチョウチンアンコウやリュウグウノツカイ。捕獲・飼育が難しい深海生物で、水族館では標本でしか見ることができません。一方、食用としても馴染みのあるキンメダイやムツなどは、深海魚の仲間ですが、水族館でも見ることができます。深海は水圧が高いため、通常なら「飼育するのは難しいのでは?」と思うでしょう? ところがキンメダイは比較的、圧力変化に強いため、水槽に圧力をかけることなく飼育・展示できます。ムツはと言うと、水圧の変化に耐えきれず、捕獲した時点で死んでしまいます。では、どうして飼育できるのでしょうか。実はムツは幼魚期は餌の多い浅い場所に生息しています。その時点で捕獲して育てれば、展示可能になるのです。成長するにつれ深いところへ移動するため、成魚での捕獲は難しいそうです。

飼育員さん泣かせのマンボウ

飼育員さん泣かせのマンボウ

愛嬌ある風貌で人気のマンボウは、見ているだけで癒されますが、水族館での飼育がとても難しい厄介者です。というのも、第一に泳ぎが下手。小回りが利かないので水槽の壁面に自ら衝突し、体を傷つけてしまいます。その上、皮膚が弱いので傷口が命取りになることも…。水族館ではマンボウが壁にぶつからないようにビニール状の防護フェンスを設置して、衝突時のショックを和らげる工夫がされています。飼育が難しい二つ目の理由は、デリケートな腸の持ち主であること。エサの骨や殻を消化できず、消化不良を起こしてしまいます。そのためエサをミンチ状にしたり、数回に分けて与えたりします。悠然と泳ぐ姿とは裏腹に繊細な体を持つマンボウに、飼育員さんの苦労は絶えることがないそうです。