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脚がひれ状に変化した海のほ乳類



海のほ乳類の中に、鰭脚類(ききゃくるい)というグループがいます。これは字の通り、脚がひれ状に変化した生き物のこと。アシカの仲間とアザラシの仲間、そしてセイウチの3種類に大別されます。多くの種類が海で生活しますが、なかには薄い塩湖や淡水の湖、河川に生息するアザラシもいます。水中生活に適応する鰭脚類には、どのような特徴があるのでしょうか。

水中生活に適した体

水中生活に適した体

鯨類や海牛類のように、一生を水中で暮らすほ乳類とは違い、鰭脚類は出産や子育てを陸上や氷の上で行ないます。そのため陸上のほ乳類の特徴を残しながら、水中生活に適応した体のつくりになっています。例えば水の抵抗を小さくする流線型の体形は、水中で体温を失わないよう体の表面積を小さくするためにも最適。同様に体毛も体温保持のため、長くて太い上毛と短くて柔らかい下毛があり、下毛に体から出る油分がついて水をはじくことで、体に水が直接ふれるのを防いでいます。また鼻の穴は水中では閉じて、水面に顔を出して息をする時に開く自由開閉型。もちろんひれ状に変化した脚も、水中を上手に泳ぐためのものです。

弱肉強食の世界に生きる

弱肉強食の世界に生きる

鰭脚類の餌は、動物プランクトン、ナンキョクオキアミ、魚類、イカ、タコ、貝類、エビ・カニ類、鳥類、海獣類など多岐にわたります。一般的に肉食で、魚類とタコ・イカ類が餌の中心ですが、セイウチは二枚貝などが主食。オットセイ類や一部のアシカ類、ヒョウアザラシは、ペンギンなどの海鳥を補食します。一方、捕食者側の鰭脚類も、鯨類やシャチ、ホッキョクグマから見れば補食される立場に。アザラシがホオジロザメやイタチザメに襲われたり、オタリアがシャチに補食されたり、氷の上で暮らすアザラシがホッキョクグマに狙われたり・・・海のほ乳類も弱肉強食の厳しい世界に暮らしているのです。

日本周辺で会える海獣たち

日本周辺で会える海獣たち

トドやアザラシは水族館で見るものと思っている人が多いですが、日本周辺でも野生のアザラシなどを見ることが可能です。トドは11~5月に北海道に来遊し、雄冬岬(おふゆみさき)や積丹半島(しゃこたんはんとう)周辺で姿を確認できます。キタオットセイは三陸沖を回遊し、4月頃には銚子沖付近まで南下。ゼニガタアザラシは北海道の東部太平洋岸に周年生息し、大黒島と襟裳岬は主要な繁殖地になっています。ウォッチングツアーも行なわれているので、興味のある人はぜひ参加するといいでしょう。また近年は本州の河川にゴマフアザラシが紛れ込んだりと、本来の生息地以外に現れることもあります。野生のアザラシなどを観察する時は、大声を出したり物音をたてたりせず、ある程度の距離をとって静かに観察しましょう。