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北の極地を支配するホッキョクグマ



ホッキョクグマは、その名の通り、北極圏に生息するクマの一種。極寒の北極を歩き、その沿岸海域を泳いで暮らしています。陸上の動物とされますが、実際は生涯のほとんどを氷で覆われた海の上で生活するため、ここでは海で暮らすほ乳類として捉え、その生態に迫ります。

地球上の最も寒い地域で生きる知恵

地球上の最も寒い地域で生きる知恵

極寒の北極で生きるために、ホッキョクグマは長年にわたり様々な適応能力を身につけてきました。保温性の高い体毛と、その下にある分厚い脂肪で体温を保持。足裏には毛が生えていて、冷たい氷上から足を守るのはもちろんのこと、氷上を滑らないよう、ぶんばりがきくようになっています。またホッキョクグマと言えば真っ白な体毛がトレードマークですが、実は体毛の色は白ではなく透明で、内部が空洞なため散乱光によって白く見えているのだとか。この透明な体毛が光を透過することで、太陽の熱を皮膚にまで届けてくれるのです。そして体毛が白く見えることで、周囲の雪と氷の世界に溶け込み、獲物を捕らえやすくしています。

巨体でアザラシを襲撃

巨体でアザラシを襲撃

ホッキョクグマは肉食性で、主食はアザラシ。獲物を求めて、何百キロも移動することさえあります。脂肪を好んで食べますが、これは体に厚い皮下脂肪を蓄え、厳しい寒さを耐えしのぐため。特にワモンアザラシの赤ちゃんは脂肪が多いので、ホッキョクグマの大切な栄養源になっています。狩りの方法は、氷上で休憩する獲物を氷の縁から近づいて跳びかかったり、待ち伏せして襲ったり。アザラシの他に、セイウチや魚、水鳥、それら生き物の卵も補食します。一方、天敵はおらず、たまに沖合を泳いでいる時にシャチに襲われることがある程度。いわば北極の支配者と言えます。

オスが子どもを襲うことも?!

オスが子どもを襲うことも?!

繁殖期は3~6月で、11月~翌年1月頃に出産を迎えます。妊娠期間中は、穴を掘って潜り込み、そこで出産。だいたいが2頭産みます。春になると穴から出てきますが、それまでの間、母親は外に出ることはないので、絶食の状態で過ごします。そして約2年半、子育てをし、その間に子どもは北極で生きる術を学ぶのです。一方、オスは子育てに参加することはなく、それどころか子どもを襲うこともあるほど。母親は他のものとの接触を避け、子どもを必死で守ります。

人間と地球温暖化が天敵に

人間と地球温暖化が天敵に

近年、地球温暖化による北極圏の環境変化で、ホッキョクグマの生息環境にも影響が出るようになってきました。獲物が少ない時には、人の住む地域に姿を見せることもあり、性格が荒く人に向かってくるホッキョクグマとの危険な接触も起こっています。またホッキョグマの南下とヒグマの北上により、本来なら出会うことのない2種による交雑も問題に。現在、ホッキョクグマの生息数は減少していて、絶滅危惧種に指定されています。