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水中生活に適したイタチ科の仲間たち



イタチ科の中で水中での暮らしに適応したのがラッコとカワウソです。ラッコは完全な水中生活者ですが、カワウソは陸上でも自由に行動できるため、海で暮らすほ乳類とは言い切れませんが、カワウソの一種であるミナミウミカワウソだけは、国立科学博物館の海悽哺乳類図鑑に掲載されています。そこで、ここではラッコとミナミウミカワウソについて紹介します。

8億本もの体毛で防寒するラッコ

8億本もの体毛で防寒するラッコ

イタチ・カワウソの仲間で、最も海での生活に適応したのがラッコです。北海道沿岸から千島列島、アラスカ、カリフォルニアにかけての北太平洋沿岸に生息。冷たい海を好む、体長約1メートルの小型ほ乳類です。陸に依存しないでも生活できるのは、水族館での暮らしぶりを見ればよく分かるでしょう。小さな体のラッコが、なぜ冷たい海で暮らせるのか・・・それは体毛に秘密があります。実はラッコは他の海悽ほ乳類のように皮下脂肪を持っていないので、体を保温するには体毛が頼り。太くて長い上毛と、ふわふわした下毛の2層に分かれ、全身を8億本もの毛で覆っています。特に下毛は密度が高く、水中に潜る時でも下毛の間に含まれた空気が断熱層となり、防寒の役目を果たしてくれます。また水面にプカプカ浮くことができるのも、この空気のおかげです。

大量の食事と毛づくろいは、体温維持が目的

大量の食事と毛づくろいは、体温維持が目的

ラッコは水面に仰向けに浮かび、お腹の上で前脚を上手に使って貝などを食べます。その量、1日に体重の20~30%というから驚きです。そして食後は、体をグルグル回転させながら、グルーミングと呼ばれる毛づくろいを頻繁に行ないます。これらの行動も、体温維持が目的。大量に食べてエネルギーを作り出し、グルーミングをすることで体毛を乾かし、空気を取り入れているのです。まさに海での生活に順応した生態ですが、時には陸に上がることもあります。ただし陸上で動くのは苦手で、後脚がオールのようになっているので、まるでしゃくとり虫のように、前脚と後脚を左右一緒に前後させて動きます。

カワウソ属唯一の海棲ほ乳類、ミナミウミカワウソ

カワウソ属唯一の海棲ほ乳類、ミナミウミカワウソ

イタチ科カワウソ属の一種であるミナミウミカワウソは、チリやペルーの南アメリア西海岸に生息するカワウソ属唯一の海棲ほ乳類です。岩礁の海岸で暮らし、主に日中に活動します。ですが生息域では毛皮目的で密猟されたり、海洋汚染や漁による混獲で、生存の危機にさらされているのが現状です。またゴンブの大量収穫が、ミナミウミカワウソが食べるカニやエビなどのすみかを奪い、生息数に大きな影響を与えています。