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命の危機に直面する海獣たち



地球温暖化の影響で、平均気温が上がり、気温上昇のスピードも増しています。ヒマラヤなどの山の氷や北極海の氷が解け、海面が上昇。北極に至っては、氷の面積がどんどん減少しています。氷が少なくなると海流が変化し、地球全体の気候に影響が出ますが、特に北極海に生息する生き物たちは、直接的な影響を受け、深刻な問題になっています。

海獣たちの生活場所と餌を奪う氷の減少

海獣たちの生活場所と餌を奪う氷の減少

セイウチや氷上で生活するアザラシたちにとって、北極海の氷の減少は大きな問題です。母親と離ればなれになったセイウチの子どもが、水深が深くて餌がとれない海域で多数発見されています。ワモンアザアシの子どもは、寒さと捕食者のホッキョクグマから身を守るために氷の穴に隠れますが、温暖化で穴が壊れ、寒風にさらされたり、捕食者に襲われ死んでしまうことも。氷上で暮らすタテゴトアザラシの子どもが、氷がとけて海に投げ出されることもよくあります。また餌の減少も深刻です。北極海の氷がとけると植物プランクトンが増え、それを食べに動物プランクトンや他の生き物が集まります。これがセイウチやアザラシの餌になっていますが、氷のとけるスピードが速いと、植物プランクトンが発生せず、餌となる生き物も減ってしまうのです。加えて水温が上がり、餌となる魚自体も北へ移動してしまい、結果的に餌が少なくなってしまう現象も起こっています。

ゴミや有害物質による海洋汚染が命を脅かす

ゴミや有害物質による海洋汚染が命を脅かす

温暖化だけでなく、海や海岸に人間が捨てたゴミも海獣たちの命を脅かしています。特に腐ってなくなることがないプラスチック製品は、とても厄介。海に残された漁網や釣り糸に鰭脚類(ききゃくるい)が絡まっておぼれたり、餌が捕れずに弱ったり、捕食者から逃げ切れなかったり、傷が原因で病気になったり・・・ゴミを飲み込んで胃腸を傷つけ、餌を食べられなくなって死亡するケースなど、様々な影響が出ています。また海水に溶け込んだ有害な化学物質も問題の一つ。鰭脚類は沿岸で生活するので海洋汚染の影響を受けやすく、繁殖障害や有害物質による免疫力の低下でウイルス感染するなどの報告もあります。もちろん海中に棲むクジラやイルカにも同様の問題が起こっています。

問題解決への取り組みと保護活動が重要

問題解決への取り組みと保護活動が重要

地球温暖化にしても、ゴミや有害化学物質による海洋汚染にしても、引き起こしているのは私たち人間です。人間のエゴのために、海獣たちの命が危険にさらされています。地球規模で起こる問題の数々を、人間がどのように捉え、解決していくかが、海獣たちを危機から救うカギになります。加えて保護活動も重要です。衰弱して海岸にうちあげられた海獣たちを、水族館や動物園、役所が保護し、必要な治療を施すことで、大切な命を救うことができるかもしれません。そして私たちは海獣たちが直面している危機を、いずれ自分たちも直面する問題と捉えるべきです。海獣たちの警告を真摯に受けとめ、問題に取り組まなければいけません。