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フジツボは貝ではありません



フジツボは、貝類のカキと同じような場所に生息しているため、19世紀初頭までは学術界の偉い先生方も貝の仲間だと誤解していました。しかし、れっきとした甲殻類の1種なのです。19世紀半ばにそれを解き明かしたのは、進化論で知られるチャールズ・ダーウィンでした。でも、食べたことのある方ならおわかりだと思いますが、ちょっとカニに似た味がするんです。昔の人も食べていたら、もっと早く解明していたのかも知れません。では、そのフジツボの秘密に迫ってみましょう。

移動の役割を担う幼生

移動の役割を担う幼生

フジツボは自ら移動してパートナーを探すことができないため、体の構造が雌雄同体になっています。これならちゃんと子孫を残すことができます。とはいえ、実際の交尾はお隣にいる個体と行なうとのことですから、雌雄同体は万が一への備えとして工夫した太古の知恵を受け継いだ結果なのでしょうか? 受精した卵は殻の中で育てられ、孵化すると幼生として外に出ます。この幼生の特徴が甲殻類に共通することが分かり、19世紀初頭からは甲殻類の仲間として認められることになったのです。そして幼生は自由に移動して、新たな居場所を見つけに出掛けるのです。

固着生活に適した体の機能

固着生活に適した体の機能

海に飛び出した成虫は、しばらくすると海底を動き回りながら定住にふさわしい地を探します。そして、適当な場所が見つかると、触角にあるセメント腺と呼ばれる部分から固着物質を出して、自分の体を岩場などにくっつけてしまいます。そして、海中のプランクトンなどを食べながら、一生をそこで過ごすのです。また、フシツボは人間と同じように食道、胃、腸などの消化器官を持っています。エサはプランクトンです。6対の蔓足(まんきゃく)と呼ばれる足で上手に獲るそうです。

役にも立ち、害にもなるフジツボの能力

役にも立ち、害にもなるフジツボの能力

よく船に付着したフジツボを見かけますが、これは水の抵抗を高めるため船にとっては大迷惑なことです。一方、フジツボは体内に亜鉛などの重金属を蓄積する能力をもっているので、これが海洋の環境調査などに使われることもあります。海に遊びに行った時、何気なく見ていたフジツボは、こんな能力と生態を秘めているのです。もし、フジツボを見つけたら、ゆっくり観察してみましょう。でも、甲羅が割れているとケガをするので、十分に気をつけて下さい。