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水族館のスーパースター、ラッコの魅力



1980年代、日本中に一大ブームを巻き起こしたラッコ。毛づくろいをしたり、お腹の上で餌を食べる愛らしい仕草は、とても魅力的です。水族館のスーパースターの地位に駆け上がったラッコですが、実は陸で暮らすイタチの仲間だということをご存知でしたか? 顔や体型がどことなく似ていますが、仰向けになって水に浮かぶ姿からは、陸上の生き物の仲間だとは想像できません。水中ではどのように暮らしているのでしょうか?

体を回転させるのは、冷たい海で暮らす知恵

体を回転させるのは、冷たい海で暮らす知恵

ラッコは千島列島やアラスカ、カリフォルニア州などの北太平洋沿岸、ジャイアントケルプのような海藻の多い岩礁地帯に暮らしています。冷たい海が生活の基盤ですが、他の海獣類のような分厚い皮下脂肪がないラッコは体毛の密度が高く、体毛の間に空気をためて体温を維持しているのです。体をグルグル回転させて毛づくろいをしている様子をよく見かけますが、これは体毛を乾かし空気を入れるためなのです。

大食漢でグルメなセレブリティ?!

大食漢でグルメなセレブリティ?!

体温を維持するためのポイントが、もう一つあります。それは、たくさんの餌を食べること。ラッコは1日に体重の20~30%の量の餌を食べる大食漢。それでも皮下脂肪がないのは、体温維持にエネルギーを消費しているということでしょう。好物はウニ、エビ、アワビなど。泳ぎが苦手なラッコは、素早い動きをする魚などを捕ることができないので、あまり動かずにすむ貝類などを好みます。水族館では、お寿司の高級ネタのような餌とはいきませんが、イカやウチムラサキという貝、エビ、タラなどを与えているところが多いようです。

餌をポケットに蓄える"ちゃっかり者"

餌をポケットに蓄える

ご存知の通り、ラッコの食事方法はとてもユニーク。プカプカ浮かんだまま、お腹の上に餌を置き、前足を手のように器用に使って食べます。貝類を食べる時、自然界のラッコは石などを使って割りながら食べますが、水族館のラッコは水槽の壁やガラスに貝を打ちつけて割ることが多く、そのためにガラスが割れた水族館もあるそうです。また、いくらエサを与えても、しきりに次の餌をねだる食いしん坊ですが、これは左前足の下にあるポケットに餌を蓄える習性があるからです。自然の中で生き抜くために、海の中の餌をできるだけ効率よく捕まえる知恵から生まれた習性なのでしょう。

漂流防止のため、海藻を巻き付けて眠る

漂流防止のため、海藻を巻き付けて眠る

泳ぎの苦手なラッコは、一日のほとんどを海面に浮いて過ごします。そのため、寝ている間に体ごと風や波に流されてしまわないようにと考えたのが、ジャイアントケルプのような海藻に体を巻き付けることでした。これなら目覚めた時に知らない場所を漂っていた、などどいう心配はありません。お腹を上にして寝るのも動物としては珍しいのですが、おそらくラッコを襲う天敵がほとんどいないからだと思われます。水族館では流されたり、襲われたりする心配がないので、大の字になったり、プールの端に頭をのせて眠るラッコの姿も見られます。