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水族館で人気のクマノミの保身術



ディズニーのアニメーション映画で一躍有名となったクマノミ。熱帯魚ショップでは、カラフルでかわいい姿に足を止める人も多いでしょう。クマノミは漢字で「隈魚」と書きます。「隈」という字は隠れる所という意味があり、一説には隠れる習性のあるから「クマノミ」と名付けられたと言われています。では何に隠れているかと言うと、恐ろしい毒を持つイソギンチャクです。にもかかわらず、クマノミは毒に刺されることなくイソギンチャクをすみかに利用し暮らしています。なぜ、そんなことができるのでしょうか?

イソギンチャクに隠れて、外敵から身を守る

イソギンチャクに隠れて、外敵から身を守る

イソギンチャクは波にゆらゆら揺れる触手の表面に、刺胞というカプセルがあり、この中に毒針を持っています。普通の魚は刺胞にふれると、毒針が発射され、体は麻痺し食べられてしまいますが、クマノミは刺し殺されることはありません。これはクマノミの体表を覆う厚い粘液層が、他の魚とは違い、刺胞を発射させる物質を含んでいないからだと考えられます。クマノミはイソギンチャクの触手の中に隠れ棲み、遊泳時に敵に襲われると、急いで触手に逃げ込むという、驚くべき保身術を持っているのです。

産卵時からイソギンチャクを利用

産卵時からイソギンチャクを利用

クマノミの素晴らしい保身術は、産卵時から発揮されます。イソギンチャクのわきの岩かげに卵を産み、他の魚に食べられるのを防ぎます。孵化した稚魚は粘膜層ができていないので、イソギンチャクの触手にふれることはできません。刺されて死んでしまわないように、しばらくは水面付近で浮遊生活を送ります。ふ化後一週間程でクマノミ特有の模様が現れると、ほぼ同時に粘膜層も完成。すると稚魚はイソギンチャクを求めて海底を移動しはじめるのです。この時、クマノミの稚魚はイソギンチャクが出す化学物質をたよりに探しているのだと考えられています。

イソギンチャクにもメリットあり?!

イソギンチャクにもメリットあり?!

クマノミにとって、イソギンチャクを住み家にするメリットはありますが、逆にイソギンチャクにとってはどうなのでしょうか? クマノミが棲みつくと、イソギンチャクの触手が刺激され、イソギンチャクはリラックスして触手を大きく広げることができます。すると触手に共生している褐虫藻が光を十分に受けて光合成が盛んになるため、イソギンチャクの健康状態が良くなると言われています。また、クマノミはイソギンチャクの天敵であるチョウチョウウオを追い払ったり、餌の食べ残しをイソギンチャクに与えたりする様子も確認されています。そのことからも、クマノミとイソギンチャクの「持ちつ持たれつ」の関係をうかがい知ることができます。