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過酷な環境に暮らす深海の生き物たち



一般的に私たちがイメージする海は、実はごく浅いところに限られているようです。それは海全体のほんの一部にしか過ぎず、海には広大な「深い」部分が存在します。深海調査船などによる調査で、深海の世界も少しずつ明らかになってきましたが、今だ解明されていない点もたくさんあります。そんな深海と、そこに生息する不思議な生き物について紹介します。

太陽光が届かない水深200メートルからが深海

太陽光が届かない水深200メートルからが深海

「深海」と呼ばれる場所は、水深200メートル以上の深さにある海を指します。200メートル程度までは太陽光が届き、植物が光合成を行なっています。しかし、1,000メートル程度の深さに達すると、ほんのわずかな太陽光が届く程度です。さらに、それ以上に深くなると光の届かない真っ暗な世界が広がるのみ。太陽光が届かないところでは植物が光合成をできないため、海藻などは見られません。また、深くなるにつれ水圧が増し、生き物が生息する環境としては非常に過酷です。深海に暮らす生き物たちは、このような環境に適応する体の構造と機能を持っています。そのため、ユニークな姿をしたものがたくさんいるのです。

深海の生き物が群がる海底温泉

深海の生き物が群がる海底温泉

海底には不思議な煙突があります。熱水が噴出する海底温泉です。これを「熱水噴出孔」と呼び、周りにはたくさんの生き物が棲んでいます。熱くて死んでしまいそうな環境下に、なぜ生き物がいるのでしょうか? 熱水の中には硫化水素など様々な物質が溶け込んでいて、熱水噴出孔周辺の生き物の体内にはこれらの物質を使って有機物を合成する微生物が棲んでいることが、近年の調査で分かってきています。つまり、微生物が合成する有機物を栄養とする生き物は、微生物の多い場所に住み、微生物は餌となる物質が豊富な熱水の周辺に集まってくる。したがって、熱水の付近が賑やかになるのです。これは、深海であっても実に生き生きとした生態系が営まれていることの証しと言えるでしょう。

不思議な姿の深海生物

不思議な姿の深海生物

熱水噴出孔の周辺に棲む生き物と、その他の特徴的な深海の生き物の一部を紹介しましょう。

熱水噴出孔に棲むハオリムシ
口も消化管も持たないチューブ状の不思議な生き物。体内に硫化水素を使って育つ微生物が棲んでいて、それらが合成した有機物を栄養として生きています。
暗闇で光を放つチョウチンアンコウ
頭の上に背びれが変形した突起があり、それが釣り竿の役割は果たしています。突起先端のふくらみを発光させて、発光物に驚いた隙に近づいてきた小魚などを補食します。
大きな口を持つフクロウナギ
大きなものは全長2メートル程もあり、頭部の95%は口で、頭部から細い尾が伸びています。口が大きい理由は、餌の少ない深海で効率よく補食するためだと考えられています。
巨大なダンゴムシの仲間のダイオウグソクムシ
ダンゴムシやワラジムシの仲間で、大きいものは体長50センチ、重さ2キロ近くにもなります。グソクとは鎧や兜のことで、それらを身にまとっていうような風貌から名付けられました。食料は、海底の有機物や動物の死がいなどです。