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川にもイルカがいるってホント?



みなさんは「イルカは海に棲む生き物」だと思っていませんか? 水族館では海の生き物ゾーンで飼育されている場合が多く、テレビ番組の映像などでも海で泳ぐ姿を映し出したものがほとんどなので、当然と言えば当然です。ところが、イルカの中には淡水の川に棲むイルカもいるのです。川に棲むイルカには、どのような特徴があるのでしょうか。

生息する川によって4種類に分類

生息する川によって4種類に分類

イルカは、ハクジラ亜目というクジラの仲間に属しています。その中で、「カワイルカ」と呼ばれるイルカが川に棲むグループです。生息する川によって4種類に分かれます。

アマゾンカワイルカ
南米のアマゾン川やオリノコ川に棲む固有種。河口から何千キロもさかのぼった場所まで生息しています。現生するカワイルカの中では最も大きい種類で、エサは川底のカニや小魚など。2008年にアマゾン川流域のマデイラ川流域で新種と確認された「ボリビアカワイルカ」も、アマゾンカワイルカに属します。
インドカワイルカ
インドのガンジス川やインド・バングラディシュなどを流れるブラマプトラ川に生息する「ガンジスカワイルカ」と、パキスタンのインダス川に生息する「インダスカワイルカ」の2種類がいます。外見はほぼ同じで、川底のカニや小魚を食べます。目は退化して、光が分かる程度だと言われています。
ヨウスコウカワイルカ
中国の揚子江に生息する固有種。もともと個体数が少なかった種類ですが、2006年に行なわれた大規模な調査で一頭も発見されず、絶滅した可能性があると言われています。過去に水族館で飼育されたこともありますが、飼育・繁殖がとても難しく、種の保護につながりませんでした。
ラプラタカワイルカ
南米のラプラタ川と、付近の南大西洋岸に生息する種。海洋や河口域に多く棲み、他の淡水域に棲むカワイルカとは異なります。エサは海底にいるタコやイカ、エビなど。

川に適した独特な体形の持ち主

川に適した独特な体形の持ち主

カワイルカの特徴は、目が小さいこと。土砂が流れる川は海に比べて濁っている場合が多く、泳いだりエサを捕ったりする際に視覚は役に立ちません。そのため目が退化していったのです。逆に口先は鳥のように細長く、川底や木の隙間にいるエサを捕るのに便利な構造になっています。また多くのクジラは首の骨がくっつきあって首を大きく曲げられないのに対し、カワイルカは首の骨がくっつきあっていないため、首を様々な方向へ向けることができます。これも海に比べて、川では入り組んだ場所や浸水した木々の間を泳ぎ回ることが多いからだと思われます。

人間が原因で絶滅の危機に

人間が原因で絶滅の危機に

川は海に比べて面積が少なく、人間の生活域とも近いため、カワイルカは生息場所を失い、絶滅の危機に瀕しています。特に人間による影響は大きく、漁網にからんで命を落としたり、工場や生活排水による水の汚染、ダム建設による生活域の減少などが大きな原因です。