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回遊する魚と海獣たちの能力



海の中で生きる魚や海獣などが、周期的に一定の方向に向かって移動することを「回遊」と言います。決まった範囲を毎日回遊するものもいれば、1年に一度自分に適した気候やエサを求めて回遊する種類もいます。この回遊を続けるために、魚には驚異的な能力が備わっています。最新鋭の船にも匹敵する海の生き物の能力を解き明かしていきましょう。

距離を測る能力

距離を測る能力

種類と体の大きさにもよりますが、魚には大洋に出て数万キロメートルを移動するものがいます。この膨大な距離を正確に移動して、目的地にたどり着くために、彼らはどのような能力を使っているのでしょうか? 生き物は、方向性を保つ「定位」という能力を持っています。多くの動物にはこの定位を行なうために、24時間を基本とする時間の感覚が備わっています。人間で言えば、腹時計のようなもので、これを「概日リズム」と呼びます。

魚の体には2つのコンパスがある

魚の体には2つのコンパスがある

魚たちは、自分の位置や方向を見定めるために太陽を使うことが分かっています。この能力は「太陽コンパス」と呼ばれています。さらには、地球の磁場や時期を感じる「磁器コンパス」も備わっています。この2つのコンパスを使って、魚は正確に移動できるのです。湖で魚を放して行なった実験では、晴れている時のほうが曇りのときよりも正確に元の場所へ帰ることができたそうです。また、北半球にいる魚が、南中時の太陽の位置が高くなれば南へ移動し、南中時の太陽が低くなれば北に移動することはよく知られています。本来動物である人間にもこの能力は備わっているはずです。もし、道に迷いやすい人がいたら、磁器コンパスは無理でも、太陽コンパスを使う努力をするよう、アドバイスしたほうがいいのかも知れませんね。

故郷をめざす時には、嗅覚が活躍

故郷をめざす時には、嗅覚が活躍

サケのように、海から自分の生まれた川に帰ってくるタイプの魚などは、塩分濃度や臭いを利用しているようです。川の水に溶けているごく微量の物質を嗅ぎ分ける能力を使って、自分の生まれた川を見つけ出すのです。よく川の水質が変わって魚が戻ってこなくなったというニュースを聞きますが、それは嗅覚で自分の故郷を察知できなくなってしまうからです。ただし、魚眼レンズという言葉あるように、魚の目は近くのものを広範囲に映し出す構造になっているため、遠く離れた場所を判断することができません。その分、視覚の分までがんばって物事を判断できる嗅覚が高い能力を発揮してくれるのですね。