施設検索/ホームメイト・リサーチ

ご希望の水族館情報を無料で検索できます。

ホームメイト水族館リサーチ

水族館情報

魚の擬態は生きる知恵



海の生き物の中には、自分の姿を変えて身を守ったり、エサを獲ったりするものがいます。これを「擬態」といいます。擬態の方法にはパターンがあり、なかなかの芸達者揃いです。水族館では、そうした生き物が擬態しやすい環境を作って展示している場合が多いので、見逃さないようによく観察して下さい。水槽に枯れ木が入っているだけだと思っていたら、実は擬態している魚だったなどということもよくあるので、要注意です。

40種類の魚に変身するタコ

40種類の魚に変身するタコ

みなさんは、「ミミックオクトパス」という名を聞いたことがありますか? 「ミミック」とは、人のモノマネをすることを指す英語なので、直訳すると「モノマネダコ」ということになります。正式な名称は「ゼブラオクトパス」と言うのですが、いまや「ミミックオクトパス」のほうが有名になってしまいました。

このミミックオクトパスは、40種以上の生物に擬態することで知られています。その一例を挙げると、ウミヘビ、ミノカサゴ、カニ、カレイなど。日本では、世界淡水魚水族館アクア・トトぎふサンシャイン水族館(東京都)、青森県営浅虫水族館で出会うことができます。水槽の前ではじっくり時間をかけて、擬態を待ってみてはいかがでしょう。

木の葉に擬態する魚

木の葉に擬態する魚

リーフフィッシュという淡水魚は、その名の通り水中に落ちた枯れ葉のように擬態することで知られています。日本名も「コノハウオ」です。生息地はアマゾン川周辺で、やはり落ち葉の多いところで暮らしているようです。見事な点は擬態だけでなく、その泳ぎ方にもあります。エサとなる小魚などに気づかれぬよう、ほんの少しだけヒレを動かし、木の葉が浮遊するようにゆっくりと近づきます。そして、タイミングを見計らって、ガブリと一瞬でエサを丸呑みするのです。水族館では地味な存在ですが、根強いファンを持っている芸達者な脇役的存在です。

ちょうちんでエサを釣るアンコウ

ちょうちんでエサを釣るアンコウ

冬の鍋料理には欠かせないアンコウも擬態をします。アンコウは、ヒレを使って海底を移動しますが、頭部に疑餌状体という突起を持っているので、砂に潜ってその擬餌状体だけを出して揺らして見せ、エサと間違えて近寄ってきた魚を丸呑みしてしまうのです。さらに真っ暗な深海に住むチョウチンアンコウは、この擬餌状体から発光液を噴出し、他の魚をおびき寄せると考えられています。ちなみに、アンコウの口が上を向いているのは、海底から狙っているエサを捕まえやすくするためなのです。擬態は、とても面白い魚の習性で、様々な生き物の擬態だけをテーマにして、全国の水族館を回っているマニアがいるほどです。ぜひ、今度水族館を訪れたら、案内所で擬態を見られる水槽を教えてもらいましょう。