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生命を育む可能性を秘めた海、南極海



いまから約3000万年前、南極大陸と南アメリカ大陸が離れたことによって、南極を周回する海流が起こり、南極海が誕生しました。さまざまな生命の起源を解き明かす謎が隠されているといわれる極地の海では、どんな動物が暮らし、どのように生態系が維持されているのでしょうか? 海の神秘をほんの少しだけ解き明かしてみましょう。

上が冷たく下が暖かい海

上が冷たく下が暖かい海

南極を中心にその周りを環流する南極周回流という大きな海流は、上空の偏西風の影響を受けながら西から東に向かって流れる寒流です。これに対して、南極大陸沿岸では、東から西へ流れる東風皮流と呼ばれる海流があります。この2つの海流の間には潮目ができ、ここに深海から暖かい水が流れ込んできます。つまり、南極海の水は、表面は非常に冷たいのですが、その下にやや暖かい海水の層があり、さらに深い所には非常に冷たい低層水があるという3層構造になっています。中間の暖かい水は栄養分が豊富で、ここが多くの植物プランクトンを繁殖させる場となっているのです。そして、この植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、南極海の生態系を下支えしています。代表的な動物プランクトンは南極オキアミで、南極海には10数億トンも生息していると言われ、魚やペンギン、クジラのエサとなっています。しかも、ヒゲクジラだけでこの南極オキアミの10%を食べてしまうそうです。

南極オキアミの可能性

南極オキアミの可能性

体長5センチほどで、海老のような格好をした南極オキアミは、胸から生えている足で植物ブランクトンをしっかりと濾しとって食べます。このオキアミは、南極海の表層から中層で浮游生活を送っていますが、時にはその群れの長さが数キロメートルに達することもあり、その変動が南極海の生態性全体の安定性を左右しています。さらに、南極オキアミは、人類最後の食糧資源としても世界中から関心を集め、小さいながらも大きな可能性を秘めた生き物なのです。

南極オキアミを観察しよう

南極オキアミを観察しよう

環境が適していない所では、脱皮して縮んでしまうなど、飼育が大変難しいといわれる南極オキアミですが、愛知県名古屋市にある名古屋港水族館では、世界で始めて繁殖に成功し、謎に包まれた南極オキアミの生態の一部が解き明かされています。また、名古屋港水族館は、南極海の生き物の展示が充実し、水深30~955メートルに生息するイソギンチャクと巻き貝が互いに助け合いながら共生する様子を観察することができます。その他にも、ペンギン界の王様と言われるエンペラーペンギンや、ジェンツーペンギンなど、南極とその周辺で暮らす数種類のペンギンが展示されています。南極海の生態系の営みに思いを馳せながら、見学してみてはいかがでしょう。