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おいしい魚が集まる日本近海



日本の近海を流れる黒潮と親潮…この2つの海流が絶妙のコラボレーションを見せながら、様々な魚を運んできます。こうした海の仕組みは、神秘そのものです。おいしい魚に恵まれた日本人の暮らしは、まさに海によって支えられています。

暖流と寒流のコラボレーション

暖流と寒流のコラボレーション

日本近海を流れる暖流の代表格は黒潮です。一方、寒流の代表格は親潮と呼ばれています。

親潮は、千島列島や北海道東岸の沖を南下して三陸沖にたどり着き、そこで向きを東に変えて黒潮の北を流れていきます。その一部は、房総半島に沿って相模湾に流れ込んでいます。黒潮と親潮の違いはこうした水温の差だけでなく、生物量にも大きな差が認められます。一般的に親潮は青白く見えると言われていますが、これは小さな生物やその排出物などが粒状になって光を乱反射するためです。一方、黒潮は生物量が少ないために光を吸収して黒く見えるのです。ということは、黒潮では魚が育ちにくいのでしょうか? その答えを黒潮に乗って北上するカツオ君に聞いてみましょう。

カツオ君の旅が物語る黒潮の役割

カツオ君の旅が物語る黒潮の役割

魚の卵はプランクトンとして海の表層を浮游しています。すると栄養分を多く含んだ塩類に恵まれた生物の多い海域では、卵が食べられてしまう可能性は大。そうした事態を避けるために、カツオ君は知恵を絞っています。まず黒潮に乗って三陸沖に北上し、秋まではこのエサが豊富な海域で暮らすことにしています。しかし、水温が低下すると南洋まで南下して産卵するのです。そして、孵化した稚魚は暖かい南洋で4歳ごろまで過ごした後に、北上してエサの豊富な三陸沖まで旅を始めます。カツオ君たちはこれを繰り返しているのです。また、卵の間は海の表層を浮游して運ばれるのですが、孵化のときには比重が増すことにより沈降して、下層の流れに乗って生育に適した場所までたどり付く能力を、カツオ君のみならず魚は生まれた時から持っています。この能力によって魚は種を守っています。

日本の漁場

日本の漁場

市場に並べられるような魚がたくさん集まる漁場は、暖流と寒流が接する海域などに多く見られます。したがって、黒潮から切り離された暖かい海水の塊の周辺にもよい漁場が形成されます。こうした漁場は海の表層の温度変化が大きいところなので、人工衛星から観測する赤外画像などを利用すれば、温度からどこに漁場があるかを把握することができます。魚の種類ごとに適温も違うので、どこでどのような魚が獲れるのかを知る上でも人工衛星による水温観測は大きな意味を持っています。日本の食卓においしい魚が並ぶ裏側には、魚たちの優れた能力とそれを長年研究してきた科学者たちの努力が隠されているのです。