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海底の住人、ベントス



水中で暮らす生物の分類法に、その生物の生活スタイルから3つのグループに分けて考える場合があります。海流の流れにまかせて移動する生物は「プランクトン」、自力で移動できる生き物を「ネクトン」と呼び、基本的には海底に留まって生活する生物を「ベントス」と呼びます。この「ベントス」という言葉は、そのものズバリのギリシャ語で「海底」という意味です。あまり馴染みのない言葉ですが、ベントスの仲間には、私たちの身近にいる生物がたくさんいます。

ベントスの生活スタイルと仲間

ベントスの生活スタイルと仲間

幼生時代は海中で浮遊していても、成体になって以降は海底から離れることなく生活する生き物をベントスと呼びます。例えば、植物と間違えてしまいそうなイソギンチャクや、岩に固着するフジツボなどは、ベントスの代表格です。また、アサリやハマグリのような二枚貝の仲間は、砂泥の中に潜っているので、やはりベントスです。巻貝、カニ、ナマコ、ヒトデ、ウニ、カレイなどのように海底をはい回って、水底からほとんど離れないものもベントスの仲間です。他に海草に付着しているエビ、多少海底からは離れるものの食事は海底で摂るタラのような魚もベントスに分類されています。

ベントスが担う役割

ベントスが担う役割

南の海のサンゴや、日本のカキなどはベントスの仲間ですが、こうした生物は大量に集まって自然の防波堤を築くことがあります。一方、炭酸カルシウムを主成分とする骨格を持つサンゴや二枚貝は、膨大な二酸化炭素を貯蔵して、地球上の炭酸ガスを海中に固定する役割を果たし、砂泥中に棲むベントスは、海底に溜まった有機物を分解してくれる地球のお掃除屋さんが多いと言われています。

人間を困らせるベントスたち

人間を困らせるベントスたち

船の底に固着して船の燃費とスピードを阻害するフジツボや、臨海火力発電所などの冷却水のパイプを詰まらせてしまうムラサキガイなど、人間の生活がベントスの行動によって脅かされることがあります。また、フナイクムシやキクムシなどの二枚貝は木造の船や筏、杭などを内部から食べて穴をあけてしまうことがあります。もちろんベントスたちに悪気はないのですが、時には大問題を引き起こして、ニュースに登場することもあります。

水族館で観察できるベントス

水族館で観察できるベントス

多くの水族館が取り入れている施設にタッチプールがあります。これは海や川の生き物に直接触れて、生態や特徴を学ぶ目的で作られたものですが、ベントスの仲間たちとお目にかかれる場所でもあります。ヒトデ、ナマコ、貝類などはタッチプールのスターです。ぜひ、お子さんと一緒に訪れてみて下さい。