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絶滅の危機に瀕する海の生物



19世紀の産業革命以降、地球規模の環境変化が起こり、絶滅した生き物や現在も絶滅の危機と闘っている生き物がたくさん報告されるようになりました。20世紀に入るとこれを食い止めようと、国境を越えた取り組みが行なわれるようになり、そこに協力する組織として水族館の存在が注目されるようになったのです。日本では、「日本動物園水族館協会」が毎年、功績の大きな繁殖活動に対して「繁殖賞」授与しています。その中から、ペンギンとカメの繁殖に成功した水族館の受賞事例をいくつかご紹介します。(※年は繁殖賞の受賞年です。)

ペンギンの繁殖

ペンギンの繁殖

海洋の汚染や、繁殖地の破壊などによって、多くの種類のペンギンが絶滅の危機に瀕しています。1970年代ごろから日本の水族館でも、積極的にペンギンの繁殖に取り組み、その時点では日本で初となる繁殖に成功しています。まず、1975年には上野動物園(東京)でケープペンギンの繁殖に成功。ケープペンギンは、アフリカの南端に生息している種類です。それに続き1981年には、イワトビペンギンの繁殖にも成功して上野動物園は繁殖賞を受賞しています。また、マゼランペンギンは1988年に下関市立しものせき水族館 海響館(山口県)が自然繁殖に成功し、1995年には姫路セントラルパーク(兵庫県)が人工繁殖に成功します。また、ジェンツーペンギンの繁殖では、マリンピア松島水族館(宮城県)が1991年に繁殖賞を受賞。その2年後に長崎ペンギン水族館(長崎県)が人工繁殖に成功して繁殖賞を受賞しています。ちなみに、「自然繁殖」とは、人の手をまったく介さず生育した事例のこと。一方、生後に親からのほ乳をまったく受けなかったり、孵卵器を使って卵をかえしたものなどは「人工繁殖」と呼ばれています。

ウミガメの繁殖

ウミガメの繁殖

日本で最初にウミガメの繁殖に成功したのは、1992年の串本海中公園(和歌山県)のアカウミガメの事例です。この時は自然繁殖でしたが、その12年後の2004年には名古屋港水族館(愛知県)が人工繁殖に成功しています。一方、アオウミガメについは、1999年に沖縄美ら海水族館(沖縄県)が自然繁殖、2004年に名古屋港水族館が人工繁殖に成功して、繁殖賞を受賞しました。この2つの水族館は、カメの繁殖のスペシャリストととも言える水族館で、1994年に沖縄美ら海水族館がべっこうなどに使われるマイタイの自然繁殖を成功させると、その4年後の1998年には名古屋港水族館が人工繁殖させています。ウミガメに限らず、日本の水族館や動物園はカメの繁殖に積極的です。その背景には、浦島太郎の伝説があるのかも知れません。助けたカメが恩返しとして浦島太郎を竜宮城に連れていってくれた昔話は、日本人の誰もが知っている逸話です。カメを見たいという来館者も多いはずですが、きっと思い入れを込めて研究している方々も多いのでしょう。カメを見ているとつい時間を忘れてしまうのは、来館者もきっと同じなのですね。