標津サーモン科学館
標津サーモン科学館。北海道標津町にある鮭、鱒の生態系を扱う施設です。よく地元の小学校の遠足などで使われます。サケや鱒に関して専門分野で細かく生態観察、研究を行ってます。約30年前にオープンして施設内には標本や資料、そして生きたままの紅鮭など展示されておりガラス越しの水路から観察が出来ます。実際に観察出来るシロザケやカラフト鱒は魚道水槽の滝を勢いよく登るところは感動します。りリアルな光景を直に観察出来るので子供たちも大喜びです。また、シロザケやカラフト鱒の産卵も水槽内で行われるので一般公開されると大人も子供も観察には釘付けです。その後、孵化し稚魚の状態も観察出来ますので成長過程も学ぶことが出来るリアル学習です。成長して海へ旅立つシロザケとカラフト鱒の様子を間近で観られるのがこの施設の醍醐味です。こうした、シロザケ、カラフトマスの生態観察を利用した研究活動も積極的に行われて、今まで知られてない点なども浮上し見えてきました。一つはシロザケが産卵時には心停止することなどは研究成果として北海道大学生がアメリカで学会発表をしています。その他、サケ化のサカナで幻の魚として知られてるイトウの人工授精には一般の人が参加して体験実習会を全国で初めて開催しました。このように、サケの産卵から稚魚の飼育に感して積極的に研究活動が行われてます。その他に、絶滅危惧種に指定されたダウリアチョウザメの飼育と展示がされており、北海道大学大学院の研究グループがダウリアチョウザメの種の採取に成功し、それを使っての人工孵化を成功させ、施設で飼育、展示が行われました。チョウザメの生態飼育の研究に孵化が加わり重要な役割を果たしました。こうした研究を支援するために2010年10月には学生や研究者が長期滞在出来る、研究研修拠点センターが開設されました。他にも流氷の天使と呼ばれたクリオネやイクオネなど極小生物の展示なども行っています。十分楽しめる施設なのでおすすめです。