水族館情報
「咬む・刺す」が得意技の危険な魚たち/ホームメイト
魚類は種類が多く、生息場所も様々。中には、危険な魚がたくさんいます。磯遊びや釣り、スキューバダイビングなど、海で遊ぶ時には常に注意が必要です。外洋性のサメのように、滅多に出会わないものもいますが、ちょっと足を滑らせて、運悪くウツボに咬まれる場合もあります。時には命に関わるような猛毒を持つ魚に遭遇することもあるので、海に出かける前に危険な魚についてきちんと知っておきましょう。
沿岸にくるサメやエイには要注意

危険な魚と言って、すぐ連想するのがサメ。実際に凶暴な種類は数種類にすぎないのですが、国内でも人を襲った例があるのでスキューバダイビングでは注意が必要です。水族館でよく見かけるエイは、ほとんどが尾に毒を持っています。
- ネコザメ
- 海藻が生えている沿岸の岩礁周辺に生息しています。強靭なアゴで、サザエやウニなどを殻のまま食べてしまいます。ちょっかいを出すと、逆襲されることがあるので危険です。背びれの前部にあるトゲには毒があります。
- アカエイ
- 体が黄色かオレンジ色で縁取られているのが特徴です。尾の毒棘に刺されると、激しく痛み、全身に痙攣がおこります。嘔吐や下痢、発熱、悪寒などの症状があり、ひどいときには死に至ることもあります。警戒心が強く、すぐ逃げてしまうので、海での事故はあまりないようですが、水族館ではスタッフがうっかり刺されてしまうことがあるそうです。
ウツボやゴンスイには近づかない

細長い体を持つウツボは、鋭い歯が並んだ口を大きく開けて威嚇します。その姿はグロテスクで、恐怖心を煽っているように感じるほどです。また、海にすむナマズの一種、ゴンスイは堤防や岸壁の夜釣りでよくかかる魚ですが、ひれに毒棘があるので、針から外す時に刺されることがあり注意が必要です。
- ウツボ
- 沿岸の浅い岩礁域でよく見かけます。日中は岩の割れ目や穴に潜んでいることが多く、近づくと大きな口を開けて威嚇します。人がイタズラしない限り、襲ってくることはまずありません。誤って岩の割れ目に手を入れてしまうと、驚いて噛みつかれることがあるので注意しましょう。
- ゴンスイ
- 危険な海洋生物として有名です。磯やタイドプールで、たくさんの幼魚が「ゴンスイ玉」と呼ばれる群れをつくっています。背びれと胸びれに毒棘があるので、うかつに手足でふれないようにしましょう。刺されると焼けるような痛みが走り、腫れや水ぶくれが生じて患部が壊死することもあります。万が一刺された時には、急いで病院へ直行です。
独特の姿をしたオコゼは猛毒の持ち主

オコゼの仲間は、多くが毒棘を持っている危険な魚です。どこかユーモラスな容姿が特徴的ですが、砂の中に隠れたり石に擬態する地味な種が多いので、うっかり刺されないように注意しましょう。
- オニオコゼ
- 暖かい海の沿岸から深海まで幅広く生息。砂の中に潜ったり、石に擬態している場合が多いので、海底の砂地に手足をつくときは注意が必要です。ひれに猛毒のトゲがあり、刺されると激痛が走り、発熱や悪寒などの症状が続きます。